派遣社員の待遇は相対的に正社員よりは劣ります
派遣社員の待遇は相対的に正社員よりは劣ります。正社員よりも高い給料を出すなら、企業として派遣を採用するメリットがありません。若手の事務職は正社員でもあまり給料は高くありませんので、一時的に派遣社員の方が年収は多いこともありますが、長く働いていれば必ず逆転します。所得の面だけ見れば、派遣のメリットはないといえるでしょう。
しかし待遇とは所得だけを指すのではありません。人間関係や福利厚生、労働時間、休日出勤、会社のレクリエーションへの参加など、あらゆる労働環境を総合して待遇と呼びます。これは会社によっても差があります。必ずしも正社員が良いとは言えないと思います。
私の妻はかれこれ15年ほど派遣で働いています。私の転勤で転居が多かったので、派遣元も派遣先もコロコロ変わっています。時給は良いが、職場の人間関係が最悪というところもあれば、時給は安いが、正社員との関係も良好で働きやすいといっていたところもあります。
妻が今まで勤めた中で一番待遇が良かった派遣先職場は、天下の松下、現在のパナソニックです。
家の近くに大きな工場があり、妻はそこの事務員として働いていました。
年収300万円程度でしたので事務員としては悪くないでしょう。時給だけを見ればもっと良い会社もあったのですが、パナソニックでは社員食堂も正社員と同じ負担で食べられ、職場の人も見下したような態度は一切取らなかったそうです。
世間では大企業として知られている会社でも、派遣社員に対して冷遇する会社はたくさんあったそうです。
そういう会社は正社員の質も悪いです。
きっと派遣に仕事を取られると思うのでしょう。レベルが低い証拠です。
その点パナソニックは名実共に一流です。
食堂ではお腹いっぱい食べても100円程度、飲み会では派遣社員に対しても会社から補助金が出たそうです。